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2008年10月29日(水)

秋から冬のスキンケア

残暑もようやく終わり、さわやかな秋の訪れとともに外来にはお年寄りに多かった皮膚の乾燥・かゆみを訴えて受診する若い女性が増加してきました。

皮膚のうるおいは、皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれているのですが、空気が乾燥する秋・冬はやはり皮膚のうるおいが少なくなります。

汗をかきやすい時期と同じようにゴシゴシこすっていると、よごれだけでなく皮膚の一部までもなくなってしまい、皮膚はバリア機能を失い、ダニ抗原やホコリが侵入しやすくなったり、細菌やウイルスがついてじゅくじゅくしたり湿疹ができてかゆくなります。
また、ホットカーペットや床暖房の上でゴロゴロしていると洗濯物が乾くのと同じように皮膚のうるおいも失われていきます。


更に、フリースなどの化学繊維やウールは直接肌に触れると刺激を与えてかゆみの原因になりますから、綿やシルクなど柔らかい素材のインナーを着て刺激からお肌を守りましょう。


治療は、保湿剤やかゆみを止める塗り薬で行いますが、お風呂上りは、バスタオルで体を拭いたらすぐに、着替える前に外用することがポイントです。毎日続けていると、皮膚の乾燥が改善し、かゆくなくなってきます。アルコールや香辛料の強い食べ物も体が温まり、かみゆの原因になりますからできるだけ控えましょう。

ところで皆さんは摩擦黒皮症という病気をご存知ですか?


かゆいのは不潔にしているからと思ったり、気持ちがいいからといってナイロンタオル・ナイロンブラシでゴシゴシこすり洗いをしていると表皮の基底層という場所にあるメラニン細胞の働きが亢進し、メラニン色素が多くつくられるようになり、更にメラニン色素が基底層からその下にある真皮組織に落ちていき「青黒いしみ」になる状態を言います。

鎖骨・肩甲骨など骨直上では帯状に、上背・腰・腹など骨上部でないところではびまん性ないし網状に、側背では肋骨に沿って縞目上に、脊柱上では突起に一致して切手型あるいは縦長帯状に色素沈着を生じます。この状態になるとしみとりの外用剤では効かなくなってしまいますので日ごろから過度に洗いすぎるのはやめましょう。

健康な皮膚を保つには、洗浄、保湿、紫外線予防の3つが必要です。清潔にすることは良いことですが、こすりすぎると皮膚の乾燥をひきおこしたり、しみになります。正しいスキンケアーで若々しい肌を作りましょう。

紫外線は一年中地表に届いています。夏が終わったからといって油断せずにTPOにあわせた適切な紫外線対策をしましょう。

[西井皮膚科クリニック] 西井貴美子

Posted at 17時52分

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