清潔な肌を保つために何をすべきか

鈴木真理著『素肌美人になる本』(チクマ秀版社)より抜粋

肌を健康で美しく保つために、清潔を心がけるということはとても大事なことです。ほこりや汚れは、肌のバリヤーである皮脂膜を奪ってしまうことがあるからです。顔や体をよく洗うことによって、それらを取り除き、清潔に保つことがまず必要です。

一方、近ごろ、清潔症候群という言葉をよく聞くようになりました。別名アライグマ症候群ともいわれ、朝シャンに始まり洗口液、防臭・防菌(抗菌)商品のヒットに見られる、キレイであることを至上とする、特に若い人々につけられた呼び名です。洗い流した洗剤液がどうのこうのという環境問題は別にして、それが行き過ぎでなければ清潔にしていることはもちろん良いことです。でも、アライグマの洗っていたビスケットが水に溶けて消えてしまうように、髪や顔も洗い過ぎると必要な表面の脂肪分を取り過ぎてしまいます。髪はキシキシになり、顔は突っぱってヒリヒリしてしまいます。実はこういう状態が、いちばんダメージを受けやすいのです。そこで肌を保護するために、洗い落とした分の油分をクリームや乳液で補給しなければならなくなります。

清潔、健康にしたいと思っていたのに、これでは逆効果です。こうして起きた皮膚トラブルは少なくありません。シャンプーや石けんのメーカーもその辺は心得ていて、最近は洗浄力を下げた製品も多く登場してきています。これなら朝晩洗っても大丈夫。

でも、何となく変ではありませんか。