美肌と化粧品の関係

真理先生の相談室
鈴木真理著『素肌美人になる本』(チクマ秀版社)より抜粋

「お化粧ののりが良い」か「悪い」といのは、女性にとってその日一日が良い日になるか悪い日になるかを決定するほどの重大事です。

体調も良く、他に特別な理由も思い当たらないのに、お化粧ののりが悪いということがあります。

お化粧ののりの善し悪しは、今の健康状態のほかに、化粧品を正しく使っているかどうかにかかっているといっていいでしょう。

まず、化粧品を使う順番を守るということです。洗顔したら最初は化粧水です。これで肌のペーハーを整えます。それを忙しいとか遅刻しそうだからと化粧水を飛ばしてクリームや乳液を使うと、肌がアルカリ性のままお化粧をすることになってしまいます。

化粧水の後は下地クリーム。もちろん脂性肌の人は、油の摂り過ぎだと思えば省いてかまいません。けれどメーキャップする人は、お化粧くずれを防いだり、肌を保護するために、下地クリームは使用したほうがよいと思います。それからファウンデーション、メーキャップという順番です。

また、化粧品を正しく使うとは、完全に落とすということも含みます。

一日が終わってきれいに洗顔した時、「あぁ、さっぱりした」と、思わず口に出た経験はだれにもあるとおもいます。その時、気持ちだけでなく、肌も本当に喜んでいるのです。化粧品や脂、ほこりで窒息状態だった肌が思う存分呼吸できるようになったのですから。

化粧を完全に落とさないと、毛穴や肌の凹部分に顔料や色素、油分が残ったままになりますから、顔色がくすんで見えます。必ずクレンジングクリームを使い、その後石けんでていねいに洗い落とします。

なぜクレンジングクリームを使うのかというと、メーキャップ化粧品には、たくさんの色素、油が使われています。その中には油でなければ落とすことができない成分のものが入っています。これをきれいに落とすためには、適量をとって顔に付け、汚れとなじませるようにするクレンジングクリームが必要になります。これをガーゼかティッシュを使って、汚れがつかなくなるまで拭き取ります。とくに小ばなや口、目のまわりは汚れが残りやすいところですから、注意して拭き取りましょう。後は石けんでていねいに洗顔し、充分すすぎます。そして化粧水で肌を整えればよいのです。

水ではなく、ぬるま湯を使うようにすると、皮膚の表面の毛穴が開いて、汚れを落としやすくなります。それから、すすぎはこれでもかというぐらいにやってください。石けんの水溶液のペーハーは10近くあります。肌は4〜6の弱酸性ですから、石けんのアルカリ分が残っていると、肌を荒らす原因となるのです。

こうして肌を清潔にして、ゆっくり睡眠を取ることが肌のためにとても大切なことです。

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